ロボットとは何か――人の心を映す鏡 (講談社現代新書)
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石黒 浩
講談社
売り上げランキング: 61357
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タイトルは「ロボットは何か」になっているが、内容はロボットを通して、人間とは何かを考えている。 通常の哲学などではなく、ロボットと人との関わりの間から人間の本質に迫るヒントを得ようとしている。 高速なコンピュータと精巧な機械技術の発達により可能になった、現代ならではの哲学だと思う。
もちろん、ロボットを通して人間存在に対する疑問などを考えているが、その答えが出ているはずもなく、この本の中ではその過程で得られた断片的な知見、また可能性の考察で、確定した結論が出ているわけではないんだけど、その過程で示される知見はものすごく興味深い。
石黒氏は研究を通して、人間には本質的に感情、知能、意識に代表される心というものは存在しないと述べている。 自分も同じような考えを持っていて、自分という物は独りでは存在し得ず、他者との関わりの間においてのみ見いだせると思っている。 おそらくなにもない空間に独りでいるとすると、遠からず自意識は消え失せてしまうだろう。
ロボットと人との関わりから、人がいかに人に対して本質的な興味を持つのかがわかってくる。 意識を錯覚させてまで対象を人間として認識しようとするその人の本質はとても興味深く面白い。
人間の本質を理解するその一端になると思う。
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