煉獄姫 (電撃文庫)
posted with amazlet at 10.09.09
藤原 祐
アスキーメディアワークス
売り上げランキング: 770
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おすすめ度の平均: 
身のうちに煉獄の扉を持つがゆえに毒を撒き散らし、だれとも触れ合うことができず島のそこに閉じ込められたアルトと、唯一その毒に完全耐性を持ち、唯一アルトと触れることのできる、フォグ。 彼らが地上に出るとき、そこには死が撒き散らされる。
冥いわー、産業革命の頃の大英帝国の光と闇から闇の部分だけ拡大してさらに毒を混ぜ込んで、おどろおどろしく仕上げた雰囲気。 こういう雰囲気暗さは大好きだ。
こういうお互いにそれぞれの世界には相手しかいない、相手が全てだと言うような、共依存的な関係は大好だ。
共依存が病的な関係だとわかってるんだけど、自分の精神の冥い部分がどうしてもそういう関係に惹かれてしまう。
レジンキャストミルクでもそういう関係を描いていたな。
そういう冥いアルトとフォグの関係もいいんだけど、世界観も19世紀末の光と影の濃いイギリスをモチーフに、石炭による産業革命でなく煉獄の毒気を使用した産業革命が起こり、石炭による公害よりもひどい公害に苦しむ一尾のの描写も、さらに世界観の冥さを深めていて救いが無くていい感じ。
そういう冥い世界の中で、唯一いびつだけど無垢なアルトの輝きが際立つ、そんな物語。
続きが楽しみだ。
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