死想図書館のリヴル・ブランシェ (電撃文庫)
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折口 良乃
アスキーメディアワークス
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おすすめ度の平均: 
買ったときに新人の作品だと思い込んでいたので、あとがき読むまで新人の作品だと思ってた。 「九罰の悪魔召喚術」の著者だったのね… 最近こういう本の著者の名前とかが覚えられなくて困る。
「九罰」はまえにも書いていたように結構好きなんだけど、これは微妙でした。 男子高生のちょっとイタくてカッコつけた、一人称が読んでいてかなり気になるというか、違和感があって、なんか物語の世界観に没入できた感じがしない。 さいごのほうになると慣れてそれほど気にならなくはなったけどそれでも今ひとつって感じだった。 こういうタイプの主人公による一人称は自分にはあわない。
そのちょっとイタい主人公の一人称視点で物語が進んでいくんだけど、なんかあちこち突っ込みどころが多くて、その辺も新人が書いたんだという思い込みをつよくした部分。 もうちょっと物語の中に出てくる人、場所、展開、ストーリーなどを整理してまとめるべきだったのではないかと思う。
後書きを読んでみると、「九罰」では関係性を、「死想図書館」では関係性を描いたとある。 「死想図書館」を読むと、縦の関係性は横の関係性と比較すると、関係のパターンの幅を取りにくくなるんだなというのがよくわかる。 横の関係性なら、連携も敵対もいろいろ出てくるが、上意下達の関係になると、下は上に従うという一つの関係になってくる。 これは物語の幅を取る上では大きな制約条件になってくるのではないだろうか。
いろいろ書いてみたけど、それでも読んで損したとは思っていない。 技巧的構成的にどうかなとおもう部分は多々あるけど、それでも物語に一気に読ませてしまう勢いがある。 技巧的に上手くてもこの勢いが無ければやっぱり読んでて面白くないと思うし、「九罰」は面白いと思ってるし、しばらくは要注目の作家。
技巧的に上手いけど勢いが無くて面白くないと思ったのは「1Q84」。
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