2010年8月30日月曜日

KATANA (7) 剣相の疵

KATANA (7) 剣相の疵 (ホラーMコミックス)
かまた きみこ
ぶんか社 (2010-08-17)

前日にふと読み返していたので、そのまま7巻も読んだ。

葉隠れ刀…滉の子供の頃にあった遠足のエピソード、子供の頃影が薄かったんだ…w

正源寺、通称忍者堂というお寺が舞台で、お寺の忍者屋敷版。 面白そうなお寺なのでググってみたけど実在はしない様子。残念。

かまたさんの書く物語の主人公はみんな、人よりも物の方に親しむキャラクターが多い。 子供の時にはそれ故の苦労なんかもあったんだろうなぁということを伺わせる話。

剣相の疵…これが中編、刀剣を使った占いの話。 

人類は身の回りにあるいろんな物を使って、どうにかして未来を予測しようとがんばってきていた歴史があるわけで、その流れから言うと、常に身につけて大事にされていた刀などを使った占いという物があってもおかしくない。 

この剣相占いという物は江戸自体に流行した物のようで、その剣相占いを得意とした研ぎ師との因縁話を中心に物語りが進んでいく。 

この剣相占いをしていた研ぎ師、鈴也の話は刀から聞かされることになるんだけど、こういう刀の昔話っていいかもしれない。 なんせ人に歴史ありといってもたかだか80年程度だけど、刀の歴史は長けりゃ1000年超えるし、見てきた物語、語る物語は人の比じゃないだろうと思う。 襲も長生きしてる刀だし、その襲の因縁に滉が絡まれる話も多いんだけど、襲が意地っ張りだったり子供っぽかったりして、そういう経てきた物語を語れないのが残念なんだけど、そういう襲がちょっと笑えてしまう。 

GRANDEEKREELなんかだと、武具が取る姿は歳経るほどに見た目も年取っていくという設定だったけど、KATANAでは作られたときの姿なんかがそのままで成長しないみたいだ。 襲が年取って落ち着きみたいなのでちゃうと、今みたいな滉との絡みは描けないだろうなぁ。

ふと思ったんだけど、どの時点で刀の人格が生まれるのか、その辺の物語もやってほしいな。

この物語で葉月の心境に変化が出てきそうな伏線とか、襲の力に関してなんか伏線がありそうな感じとかが仕掛けられていて、ここからまた物語に変化が出てるくのではないかという感じがある。 男女の友情はあるのかというのはいろんな物語で語られているテーマだけど、この物語では葉月と滉はそういう関係で逢ってほしいなと思う。 なんとなくだけど滉と葉月が恋人関係になったりするのは違和感がある。 

霹靂の庭…以前にも登場した闇切丸の話。

またしても刀に乗っ取られる滉と、またしても巻き込まれる京崎、京崎KYだけど、マジいいやつだわ。 滉が原因でへんなことに巻き込まれているのに、そのことを問題視しないし、巻き込まれても滉に細かいことを聞くこともない。 なにも知らされていないままに巻き込まれて、それを受け入れる度量というか、おおざっぱ感はいい。 滉はもっと挙崎を助けてやるべき、と思うが京崎は結構なんでも自分でやってできちゃう方だよな。

この二人はこのままの関係を続けてほしいと思う。

そろそろまた力を入れた長編を期待したい。

2010年8月29日日曜日

8月29日買った本

しばらく本屋に行ってなかった。

妖怪アパートの幽雅な日常2 (講談社文庫)
香月 日輪
講談社
売り上げランキング: 7254
おすすめ度の平均: 3.5
3 1巻とはちょっと違う・・
1 あれ?妖怪は??
5 コレは面白い!!
5 あー素晴らしきカナ!妖怪の日々!!!
5 友情にカンパイです

妖怪アパートの幽雅な日常3 (講談社文庫)
香月 日輪
講談社
売り上げランキング: 3512
おすすめ度の平均: 1.5
2 急速にラノベ化‥?
1 小学生向けなので大人の方は読むだけ時間の無駄

1巻が面白かったので、続けて。

とある飛空士への恋歌 4 (ガガガ文庫)
犬村 小六
小学館 (2010-08-18)
売り上げランキング: 134
おすすめ度の平均: 5.0
4 少年は過去に別れを告げ、立ち上がる
5 物語は佳境へ
5 生きる希望が生み出すスペクタクルが半端無し
5 クライマックスの始まり
5 届け 恋の歌

前巻であれだけやるとは思わなかった。 この巻も引き続き目が離せない物語になりそう。

氷結鏡界のエデン4  天上旋律 (富士見ファンタジア文庫)
細音 啓
富士見書房 (2010-08-20)
売り上げランキング: 341
おすすめ度の平均: 4.5
4 複線全力展開中?
5 料理長が追加。。。
5 千年変わらぬ『人間の本気』
4 動き始める周辺
5 護士として、人として

3巻まだよんでないー でも買う。 この人も買って間違いがない。

雪逢の狼―陰陽ノ京月風譚〈2〉 (メディアワークス文庫)
渡瀬 草一郎
アスキーメディアワークス (2010-08-25)
売り上げランキング: 1248
おすすめ度の平均: 5.0
5 妖と人に結ばれる様々な関係

一度は終わったと思ったんだけど、こういう形で復活してくれたのはうれしい。 ほかにも途中で終わってる作品は一杯あるんだから、再開できるなら再開してほしいと思う。

魔法先生ネギま!(31) (少年マガジンコミックス)
赤松 健
講談社 (2010-08-17)
おすすめ度の平均: 4.5
5 前向き
4 断片が組合されていく
5 遂に核心に迫る
4 渡されるバトン
4 働かざる者「言う」べからず

最近は雑誌掲載を読んでるので、単行本は積みがちなんだけど、最初の頃から全く勢いが衰えず、面白い。魔法世界の秘密が明かされていき、そしてそれに対するネギの決断とかとてもいい。10歳とは思えんよな…

ぎんぎつね 3 (ヤングジャンプコミックス)
落合 さより
集英社 (2010-08-19)
おすすめ度の平均: 5.0
5 静かに、暖かく広がってゆく神徒と人の輪

人と人、人と人ならざる物との思い、そういった優しい思いがいいなぁと思う。

ジゼル・アラン (1) (ビームコミックス)
笠井 スイ
エンターブレイン
おすすめ度の平均: 4.0
4 疲れたときにぼーっと読むと素敵。
1 先入観なしで読んでみようとしたものの
5 世間知らずのお嬢様が・・・
5 久々の大ヒットでした!
5 非常に楽しみな新人の登場

最初は買わないつもりだったんだけど、ネットの評判もいいし、本屋でもものすごくプッシュしてるし、なら読んでみようかと言うことで購入。

KATANA (7) 剣相の疵 (ホラーMコミックス)
かまた きみこ
ぶんか社 (2010-08-17)

この本よんでると日本刀がほしくなってくるから困る。 日本刀に関するウンチクみたいなのがいい。 

2010年8月26日木曜日

2分以内で仕事は決断しなさい

2分以内で仕事は決断しなさい―スピード重視でデキる人になる!
吉越 浩一郎
かんき出版
売り上げランキング: 66452
おすすめ度の平均: 4.5
5 いかに仕事を早く楽しく行うか
4 先延ばし症候群に打ち勝つきっかけに
5 トリンプ社長の経営エッセンス-この信念はどこから来るのか?
5 がんばるタイムのススメ
4 結果を残した再建社長


妹がワコールにつとめていたとき、トリンプが物凄い勢いで仕事をしている、トリンプの速度はすごいというようなことを話していた。 そのときは特にそれがどうという印象もなかったんだけど、そのトリンプインターナショナルジャパンの代表が、トリンプではそのような方法で仕事を進めているのかということを書いた本。

この本のキモはタイトルの通り、トリンプでは2分で仕事上の様々な案件の決断などを行っているが、その2分で決断できるのはなぜなのかというその辺のコツみたいなものの集大成になってる。

サラリーマンと仕事してて思うけど、やっぱり仕事はさっさと片付けてナンボだというのは物凄く実感できる。 仕事の内容種類はなんであれさっさと片付けることで、回りからの評価も高くなるというのも実感している。 遅いとやっぱりなんだかんだと言われてしまうという実例も身近にあるし…

著者が経営者だけあって、仕事はすばやく片付けるべきだ、そのために会社は度の用にあるべきだというような、会社としての社員の仕事のさせかたみたいな方面からの話で、社員がどのように仕事をしていくのかというような話はほとんどない。

仕事術というような方面から読むのではなく、会社を運営していく人がどのようにすることですばやい決断のできる会社運営ができるかという面から様々なヒントを得られるような本だと思う。

トリンプの業績が上がっていっていることからも、この方向の会社の進め方は間違っていないことが分かる。


P116、たとえば個人レベルで「部下ともっとコミュニケーションを取ろう」と考えていても、漠然としていてなかなか行動に移しづらい物です。しかし、デッドラインをつけると切迫感が生まれ、具体的な行動へつながっていく。もし三日後をデッドラインにしたら、あれこれ考えている暇はない。とにかく飲みにでも誘って話をするはずです。

P119、社員個人は波があってもいい。時には失敗しても、後に大きく成功して取り返してくれればかまいません。しかし、会社に波があると社員の士気に関わるし、営業にも影響がある。黒字と赤字を繰り返すような会社は、誰も信用してくれない。毎年少し筒でも、確実に利益を積み上げていくことが大切なのです。

P132、失敗にも種類があります。チャレンジが招いた失敗はよい失敗、手抜きが招いた失敗は悪い失敗です。

P157、打てる手は全て事前に打つ。当たり前のようですが、それが利益を生む最大のコツなのです。