2011年9月26日月曜日

史上最強の内閣

史上最強の内閣
史上最強の内閣
posted with amazlet at 11.09.26
室積 光
小学館
売り上げランキング: 31017

相変わらずぐだぐだな日本の政治状況を見ていると、こういう即断即決な割り切った果断な政治が出来る人材が出てきてほしいと思ってしまうが、そういうIFな政治と政権の物語。 

北朝鮮からミサイルが日本に向けて発射されようとしている時、政権を担っていた政治家は現在の状況が自分たちの能力を超えて言えると判断し、実力者が集まっている影の内閣にその実権を譲ることを決定する。 というようなところから話が始まる。

登場するキャラクターは歴史上の有名人の名前をもじっていたり、現実の政治家の名前をもじっていたりで、政治風刺の物語っぽくなってる。 物語のノリとしてはおちゃらけた感じ、なんとなく「日本以外みんな沈没」みたいな雰囲気を感じる。

読みやすい文体なんだけど、内容としてそれほど得る物もなく、考えさせる物もなく、まぁふつうの時間つぶしの小説。

3両編成の新幹線は見てみたいかも

2011年9月24日土曜日

中卒の組立工、NYの億万長者になる。

中卒の組立工、NYの億万長者になる。
大根田 勝美
角川書店(角川グループパブリッシング)
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貧乏でものもろくに食うことが出来なかった人が、今はNYで億万長者として暮らしている。 そんな人の伝記。

億万長者になるにはどういう道があるかというと、まずは会社に勤めてがむしゃらに働いて、次に自分の会社を作って、そして最後にベンチャーに投資をしていく、これが一つの道だが、この道を進んで億万長者になった著者がその場その場でどのような思い、どのような判断で行動してきたのかがわかる。

途中で挟まれている「億万長者の教え」はよくある成功本とかわらないけど、そういう物を知らなかったであろう著者の行動が、よくある成功本で語られるノウハウに対して、実際の体験による物語という強力な肉付けがされている。

成功者になるための道筋の一つを知るものとしていい本だと思う。