2010年12月27日月曜日

ガジェット 4

ガジェット  4. 人形幻想 COLORLESS MARIONETTES (角川スニーカー文庫)
九重 一木
角川書店(角川グループパブリッシング) (2010-06-30)
売り上げランキング: 227150


今回もまたこれで完結かという様な勢い。 物語全体でものすごく内容が詰まっている様な気がするけど、これでまだ四巻目と言うのはちょっとすごいかも。

あとがきで、はじめての方には、はじめまして、と書いてあったけど、はじめてでこの間から読んだりしたら、絶対わけわからなくなるな。

こう言うぎりぎりの選択を求められる様な物語において、主人公の苦悩と、最後にどの様な判断をしてどの様な物語を紡いでくれるのか、こう言うのがものすごくドキドキして楽しみだ。

つぎが最終巻のようで、結末がものすごく楽しみ。

アナザーストーリーで、日常編があるみたいだし、こちらも外伝とかで文庫化を希望したいな。

2010年12月26日日曜日

最近買った本

しばらく更新してなかったので、大量にある

黒のストライカ (MF文庫J)
十文字青
メディアファクトリー
売り上げランキング: 1565


最近、MF文庫編集部のblogのフィードを読むようになって、そこ経由で気になったので購入。 やっぱり編集部blogとか読むと、なんとなく親近感を抱いてしまうね。

ヘヴィーオブジェクト 巨人達の影 (電撃文庫)
鎌池和馬
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 30


3巻目だったのか… 1巻だと思って買ってしまった。 途中から買うのはいやなんだけどな。 なんとなく戦争ものが読みたいなと思って買ってみた。

ふぉっくすている? 1本目 (MF文庫J)
冬木冬樹
メディアファクトリー
売り上げランキング: 2641


妖怪もの、最近精神的にすさんでるからか、MF文庫系の軽い萌えラノベに惹かれてしまう。

天体の回転について (ハヤカワ文庫 JA コ 3-3)
小林 泰三
早川書房
売り上げランキング: 41929


最近ちょっとSFが一事に比べると元気になってきている気がする。 あくまで気だけど…

2010年12月25日土曜日

フェンネル大陸 偽王伝1 孤狼と月

フェンネル大陸 偽王伝1 孤狼と月 (講談社文庫)
高里 椎奈
講談社
売り上げランキング: 349472

話の展開は早くて読みやすかったけど、ちょっと自分が期待していた様な物語じゃないかな~

立ち読みしていた時には、もうちょっと戦記物みたいな物を期待していたんだけど、実際には主人公の世界放浪の物語になりそうな感じ。

いくつか物語の中心になりそうないってそれがばらけてるから、なにが中心になるのかが見えにくい。もう少し中心軸をはっきりさせたほうがよかったんじゃないかなと思う。
二巻はまた立ち読みでもしてから買うかどうか決めよう

2010年12月19日日曜日

アースライト・ウォーズ 割れぬ少女と蝉の王

アースライト・ウォーズ 割れぬ少女と蝉の王 (一迅社文庫)
六塚 光
一迅社 (2010-12-18)
売り上げランキング: 9090

今月の一迅社文庫新刊のうち気になった「千の魔剣と盾の乙女
」、「名門校の女子生徒会長がアブドゥル=アルハザードのネクロノミコンを読んだら」3冊のをそれぞれちょっとずつ立ち読みして、これを選んでみた。 

結論的にはある程度覚悟していたとはいえ、残念な感じだった。

ジャンル的には伝記物になり、素数ゼミをヒントにした神の対立の歴史とか、ある地域の歴史的エピソードをつくっている部分とか、キャラクターとか、そういった物語を構成する素材はよく練られていていい感じだったが、それをまとめ上げている文章とか素材をつなげるエピソードが全体的になんかへん。

致命的におかしいというわけではないが、あまり文章やエピソードの校正をしてないのではないかという気がする。 物語に使用している素材は良くできているだけに、もっとエピソードなどの練り込みをしっかりしていれば一回りも二回りも良くなったのではないかと思うだけに残念。

2010年12月14日火曜日

最近買った本

だいぶ溜めてしまった。


たまごまごさんのおすすめで~

ドラゴンブラッド (MF文庫J)
伊上 円
メディアファクトリー
売り上げランキング: 160154

ちょっと立ち読みしておもしろそうだったので

いつか天魔の黒ウサギ  紅月光の生徒会室2 (富士見ファンタジア文庫)
鏡 貴也
富士見書房 (2010-10-20)
売り上げランキング: 37072

個人的定番になりつつある。 熱くてクールなキャラの月光がいい

てるてる天神通り (5) (角川コミックス・エース 135-14)
児玉 樹
角川書店(角川グループパブリッシング)

安心の継続買い


続いて児玉さんのFortune Arterial、原作も大好き

狼と香辛料 5 (電撃コミックス)
小梅 けいと 支倉 凍砂
アスキー・メディアワークス (2010-10-27)

ラノベ原作マンガで、両方買いけているのはこれだけじゃないだろうか。 原作派なのであんまり漫画化されても買わないんだよな

空の彼方〈3〉 (メディアワークス文庫)
菱田 愛日
アスキーメディアワークス (2010-10-23)
売り上げランキング: 29395

アルフォンスとソラの関係がそういう方向に進むのはどうかなーと思ってたんだけど、雰囲気のあるいい関係に落ち着きそうでこういう方向になっていくのならその先には期待する。

丘ルトロジック  沈丁花桜のカンタータ (角川スニーカー文庫)
耳目口 司
角川書店(角川グループパブリッシング) (2010-10-30)
売り上げランキング: 41939

立ち読みしてぶっ飛んだキャラが面白そうだったので


一時期ちょっとへこんで、こういうなんというのかな、ご都合主義的なラノベが読みたくなって。 内容はよくわかってないw

天体の回転について (ハヤカワSFシリーズ・Jコレクション)
小林 泰三
早川書房
売り上げランキング: 221994

最近何となくだけど、日本のSF作家がいい感じみたいなので。 最近ハードSFあんまり読んでないなぁ

かんなぎ家へようこそ! (GA文庫)
冬木 冬樹
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 165472

カラクリ荘や妖怪アパート系列の人外が住む家もの。 そろそろジャンルとして成立するか?

神曲奏界ポリフォニカ ノスタルジック・クリムゾン (GA文庫)
榊 一郎
ソフトバンククリエイティブ
売り上げランキング: 9487

もう定番、出たら買う

彼女は戦争妖精 小詩篇2 (ファミ通文庫)
嬉野 秋彦
エンターブレイン
売り上げランキング: 208439

子育てラノベ。 物語全体に通底するちょっとほの暗い雰囲気がいい

とりあえずこんなところで。
まだあるのはまた今度

BORN TO RUN 走るために生まれた

BORN TO RUN 走るために生まれた~ウルトラランナーVS人類最強の”走る民族”
クリストファー・マクドゥーガル
日本放送出版協会
売り上げランキング: 1392

ウルトラマラソンという普通のマラソンの42.195Kmよりも遥かに長い、50マイル(約80Km)や100マイル(160Km!)走るようなマラソンがあるらしい。  マラソンの起源はマラトンからアテネまで兵士が勝利を伝えるために走りそのまま息絶えたという伝説に基づくが、このウルトラマラソンを走るウルトラランナー達はそれよりも遥かに長い距離を走り続ける。 常識的に考えればそこにはなにか普通でない、異常なことが起こっているのではないかと思うが、そうではなく、走ることこそ人間の進化の目的であり、本質であるということを、メキシコの銅峡谷で人知れず行われたウルトラレースと、そこに集った人たちを見ながら詳らかにしていく。

だいたい大きく3つの部分に分けられて、ウルトラレースの始まりと、それらを制した幾人かのヒーローの物語が第一部。 そしてなぜそれらのウルトラランナーはそのような無謀とも言えるような走りができるのかということの本質を探そうとした研究者の物語が第二部。 そしてタラウマラ族とのレースが第三部。 

自分としては第二部の人間は走るために進化してきたというランニングマン説が興味深かった。 人間はより効率よく走るために四本足から二本足になり、バランスを取るために頭を重くし、走るために尻の筋肉をつけ、アキレス腱を手に入れ、より効率よく冷却するために体毛を無くし汗腺を手に入れたという。

人間は瞬発力ではチーターやレイヨウにはかなわないが、持久力ならそれらの動物には遥かに勝り、50マイルレースでは馬に勝つこともあれば、走り続けて追い詰める持久狩猟を行うこともできる。

また人間がそうやって長距離走り続ける持久力をつけるためには、肉類をあまり取らず、植物由来の食べ物を食べ、そして裸足で走ることがいいらしい。

自分はこういうスポーツ医学のようなものはよく知らないし、どうとも判断できないのだが、昨今のクッションの良く効いたシューズを履くことで足の故障が多くなり、逆にクッションなどないぺらぺらの靴を履くことで足のさまざまな問題を解決することができるという。

こういうウルトラランのような世界は知らなかったし、これはこれで面白い世界のようでそういう世界があると言うことをしれたのは良かった。 ウルトラマラソンとかまではムリだろうけど、ちょっとマラソンとかやってみようかと思う。

んだけど、運動しないしなぁ…

2010年11月3日水曜日

動物と話せる女性 ハイジ

動物と話せる女性 ハイジ ( ワニプラス )
ハイジ
ワニブックス
売り上げランキング: 105164
おすすめ度の平均: 4.0
3 読む人との相性の問題か?
3 とても素敵な世界、でも・・・
5 素晴らしいです!
4 動物の気持ちをわかりたい人へ
4 泣けました


動物の言葉が聞こえ、またこちらの言葉を動物に伝えることができる女性の話。 話的には動物とのテレパシーのようなもので、本当にそういうことができるのか、それは事実なのかと言うことは分からない。 本人が書いたものなので客観的な検証もされていない。 日本でもテレビ番組などに出てその能力を実演したこともあるようだけど、自分はその番組を見たことがない。 

ということで、この人の書いていることは本当なのか嘘なのか、判断は保留するしかないが、話は興味深い。

この著者は目の前にいる動物に限らず、その動物の写真などがあれば、遠く放れた動物であってもテレパシーのような形で、その動物の心に話しかけることができるらしい。 そうやって様々な問題を抱えている動物にその原因をたずね、それを飼い主などとの仲立ちをすることで問題の解決などをしている。

この本にはそうやって著者が様々な問題を抱えている動物との仲立ちをした経験などが綴られている。 私自身は動物を飼ったことがないのでよくわからないが、これを読むと動物もやはり狭い理解ではあるようだが、人と同じように感じる感性を持っているのだなと言うのがわかる。 

動物にも文化や習慣があるようで、一般化は難しいと思うが、この人にこそ様々な動物の飼い方、接し方の指南書を書いてほしいと思う。

2010年10月24日日曜日

天国旅行

天国旅行
天国旅行
posted with amazlet at 10.10.24
三浦 しをん
新潮社
売り上げランキング: 115324
おすすめ度の平均: 4.5
4 心中をテーマにした短編集
4 悪くはないですが…
5 生と死の狭間を見つめる
5 三浦しをんは今年も快調!


1日800人。 これがなんの数字かというと、日本で自殺する人の数。

年間3万人、これだけの人が毎日自殺している中、この本を読むとこの多くの自殺者の中にはそれぞれの物語があり、自殺に到る原因があり、自殺を選ぶ意味があったのだろうと思うが、それでもその自殺しようという決意はもしかしたらわずかなことで変えることができたのではないだろうかという思いを抱いてしまう。

森の奥

そういう些細なきっかけで自殺しようという人を救えるのではないかという期待を抱いてしまう話。 それぞれの人はそれぞれの理由で必死だろうが、その理由もほかから見れば、自殺するほどのことではないというのは良くあるんだろうと思う。 そこで自分を客観視できるかどうかが運命の分かれ道でもあるんだろうな。 

最後の部分で、彼の行方が分からないが故に物語の印象が深くなる。

遺言

「死んでおけばよかった」その言葉をキーワードに語られる昔語り。 老い先短い高齢の主人公の独り語りだが、そこに語られる「きみ」と呼ばれる伴侶との凄烈な思い出と、その結果としての今と、その中で思い続けた主人公の心情とがとてもしみじみ来る。 願わくば将来自分も伴侶を得てこのような思いを残したいと思う。



10代の女の子は男とは全然違う世界を見てるんだなと言うことを二人の妹を見ていて思った。 自分と、自分の目に見える範囲しか見ていない。 だからこそそれだけ人との関係において濃密なんだろう。 あこがれていた人が自殺し、その原因を暴くが、さらに謎にとらわれていく。

星くずドライブ

幽霊になってしまった恋人が普通に主人公の身の回りにいる。 まさしく幽霊に取り憑かれたというような状況。 まさしく取り憑かれたような状態。 「永遠はあるよ」というのは某ゲームの台詞だが、その永遠のグロテスクさが際立つ。


幽霊ものが多かったりもするが、死というものを通して伝わる人の想いがしみじみ来る短編集。

2010年10月13日水曜日

ある秋の卒業式と、あるいは空を見上げるアネモイと。

ある秋の卒業式と、あるいは空を見上げるアネモイと。 (一迅社文庫)
朱門 優
一迅社
売り上げランキング: 127264
おすすめ度の平均: 5.0
5 そのままな雰囲気がいい
5 1巻も素晴らしかったが
5 神作品ってレベルじゃない



「---わたしの家事は、”甘やかすための家事”」

こんなところで家事の神髄にでくわすとは思わなかった。

たしかに"家事"と一言で言っても、その家事を行う人の心持ちで、その家事は相手のためにやる家事か、体面的な面などから自分のためにやる家事か、というふうに2つに大別できる。 この発想はなかった。 この甘やかすための家事で、無意識下にしみこむ快楽が無自覚なまま人をだめにしていくというなんて恐ろしい娘。 是非自分を飼ってください!


それはさておき、前巻の「ある夏のお見合いと、あるいは空を泳ぐアネモイと。」 (一迅社文庫)の続きなんだけど、さすがに2年も前だし、1巻目が出たときはきれいに終わっていたのでもう終わりだと思い、置く場所もないことから残念ながらすでに売ってしまっている。 だから前巻は結構いい感じの物語だったという印象は残っているんだけど、細かいところまで覚えていない。

細かいところは覚えていないんだけど、この2巻を読んでまた1巻を読み返したくなるくらい、いい物語だった。

1巻では輪といちこの関係の変化が中心となった物語だったが、今回は輪とその姉妹との関係が中心となった物語で、オビにもある「アタシ、お兄ちゃんを卒業します」という物語。 卒業してどうなるかは読んでのお楽しみ。

そういうキャラクターの物語に、壮大な神々の世界の片鱗を感じさせる、神と神の物語が絡み、人と神の物語が一本にまとまるストリーティングはさすが朱門さんの真骨頂。

1巻ではそのままきれいに終わって、続きはなさそうな雰囲気だったのが、今回ではいろいろと伏線を残して、モロに続きますよという感じで終わっている。 朱門さんの今の仕事は知らないんだけど、これだけ明確に続きますよという終わり方をしているのなら、おそらく今度は2年も待たされずに続きが出てくるのではないかと期待できそう。

とりあえず1巻はまた探して手に入れよう。

2010年10月11日月曜日

10月11日買った本

テルマエ・ロマエ I (BEAM COMIX)
ヤマザキマリ
エンターブレイン
おすすめ度の平均: 4.5
5 変なマンガ
3 それほどかなぁ
5 全ての道は風呂につながっていた!
5 ぉおもしろい
5 身の回りにあふれたものが、新鮮に見える本


だいぶ迷ってたんだけど、試し読みを立ち読みしたら面白かったので買ってきた。

白井弓子初期短篇集 (IKKI COMIX rare)
白井 弓子
小学館
おすすめ度の平均: 5.0
5 まさに珠玉に短編集


なんか最近女性の描く人生もの的な物語がえらく身にしみる。歳かな…

眠れぬ夜の奇妙な話コミックス 百鬼夜行抄(19)
今 市子
朝日新聞出版
おすすめ度の平均: 5.0
5 読む読む
5 百鬼夜行抄 第19巻 メモ


妖怪ものとしてはガチ。 

PIECES〈1〉
PIECES〈1〉
posted with amazlet at 10.10.11
士郎 正宗
青心社
売り上げランキング: 6995
おすすめ度の平均: 3.0
3 ものたりず
5 とにかく士郎正宗の新刊が出ただけでもうれしい
4 今までの画集を持っていない人でも。
3 値段的には妥当かもしれないが..
1 解説がない


値段の割に薄いなぁと思いつつ、どんな内容なのかは知らないが士郎正宗なので、買い。 

キノの旅 14―the Beautiful World (電撃文庫 し 8-33)
時雨沢 恵一
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 8
おすすめ度の平均: 4.5
4 十周年おめでとう
5 シニシズム的語り口
4 最近の「キノ」は風刺もの


地味に長いよね。激しく面白いわけではないんだけど、じんわり来る読後感がいい。

アクセル・ワールド 6 (電撃文庫 か 16-11)
川原 礫
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 7
おすすめ度の平均: 5.0
5 良い引きでした
5 いいところで「続く」 あ”ーもう!
5 ネガ・ネビュラス解散の謎が明かされる
4 軍団再編篇スタート


ほうかご百物語 9 (電撃文庫 み 12-9)
峰守 ひろかず
アスキー・メディアワークス
売り上げランキング: 371
おすすめ度の平均: 4.5
4 秀作じゃないかと
5 完結!?


この2つは個人的定番化してしまった。 相当面白くなくなることでもなければ買い続けるな。

本を置く場所がない…