2008年7月15日火曜日

中心的メディアだったテレビの終焉

アナログ波停止まで余すところ3年 ~アナログ放送の終わりは、テレビ世代の終わり


ただ衰退が自然の摂理ならば、それも仕方がないのかなとも思う。例えば人類史という大きな視点で見れば、人間が同じ場所に居ながら話もせずただ光る画面を眺めていたことなど、ここ50年ばかりの出来事でしかないのだ。テレビは全く見られなくなるわけでもないだろうが、もう娯楽の中心ではなくなる時が来たのだろう。

 これからのテレビは、話のタネという形で脇に退くことになる。そう遠くないうちに、ワンセグを見ながらメールできる携帯が登場するだろう。それは人と人が話をすることがやっぱり面白いという、大きな原点回帰の始まりなのかもしれない。


小寺さんはずっと以前からデジタル放送に対して、このままではダメになる、ダメになる、とずっと書き続けてこられた方で、テレビ放送の未来に関して本当に真剣に考えている人の一人だと思っていた。  おもっていたんだけど、今回の記事の最後のほうを読んで、とうとう小寺さんでもこのテレビ放送を良くしようということをあきらめてしまったのか、という印象を受けた。


コンテンツという権利を握りこんで、それをもってわずかなりとも逃さず利益を得ようというその考え方は資本主義社会においてまったく間違ったものではないのだろう。 

テレビ業界もまたデジタル放送化というまたとない機会を持って、コンテンツに対する完璧なコントロールを得て、利益を得ることを目指したのだと思うが、このテレビ業界のやっていることはまさしく5年ほど前の音楽業界がやっていたCCCDを思い出させる。

音楽業界がおこなったCCCDもやはりコンテンツを確実に管理することを目指したものだったが、結果的には多くのファンから反発を買い、売上は低下し、最終的にはCCCDは完全になくなり、デジタル音楽へ移行しつつあったユーザを後押しして、CDという販売形態に致命傷を与えることになった。 

テレビ業界、というより放送業界もおそらく同じようなことになり、Gyaoに代表されるようなネット上のストリーミング放送にとってかわられていくんだろうなと思う。

こういうコンテンツ業界の最終的な望みは、MicrosoftがWindowsやOfficeなどでやっているような、1台のパソコンに1つのOSといったライセンス販売形態のようなものなのかもしれない。

2008年7月12日土曜日

レバレッジ・シンキング

レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術
レバレッジ・シンキング 無限大の成果を生み出す4つの自己投資術

「労力資産」、「時間資産」、「知識資産」、「人脈資産」を4つのパーソナルキャピタルとして、それらをいかに効率よく使い、成果を出していくのかという内容で、そのためのノウハウやヒントがかなり多くちりばめられている。 仕事の効率化を目指すのであれば、書かれている内容はとても参考になると思うが、それぞれの項目が、それぞれ1冊の本にできるような大きなテーマでもあることもあり、それぞれの項目に関してしっかり書かれているとは思うが、それでも踏み込みが足らない、薄いという気がしないではない。

薄いと思えば、「レバレッジ勉強法」、「レバレッジ・リーディング」、「レバレッジ人脈術」などその薄い部分を捕捉する著作があるので、この辺も併せて読んでみるといいかもしれない。

しかし、まぁこれだけの内容を1500円前後で学ぶことができるというのは本当にありがたい話だ。


レバレッジ勉強法
レバレッジ勉強法

レバレッジ・リーディング
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レバレッジ人脈術
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