2009年6月7日日曜日

デビューして3作目

かなりたくさんのラノベを読んできているけど、その中で何となく気がついたのは新しくデビューした新人の今後を計るのは3冊目だと言うことがある。 最近の新人はそれぞれのレーベルの大賞なんかに応募してその中から選ばれてくるけど、電撃なんかだと3000近い応募があって、そのなかから文庫として発売されるのが5冊程度だから、大賞や金賞、たとえ佳作であってもそれらの賞に選ばれると言うことはすごいことだというのは間違いない。

でも大賞や金賞などが取れた作品はすごくても、その後その力を続けることができるかどうかはまた別の話。

応募して賞が取れた作品などは、その作者が、場合によっては中学や高校時代からずっと考えてきたキャラクターや世界観を元にしており、ながく暖めてきた物だからこそキャラクターや世界観がものすごく綿密になり、それが物語の魅力となって、ひいては賞を取れるような物にまで昇華できたと言うことが少なくないように思う。

だからそういう作者の場合、賞が取れた1作目はすごく面白い、2作目は1作目の続きになるか、別の物語になるかはわからないけど、そういう長く物語を考えてきた人が一つしか考えてないと言うことはないだろうから、まだ面白い物がかける。 そして3作目になるといままで蓄積してきた物ではなく、新しく物語やストーリーをつくりだして、それを小説として作り上げなければならなくなる。

そうやって期間の限られた短い中で、魅力のあるキャラクターや物語を作り出すことができるかどうか、そこではじめてその作者の本当の力量が試されることになる。

そんなわけでデビューして3作目は一つの山だと思っている。

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