2009年10月25日日曜日

絶対貧困

絶対貧困
絶対貧困
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石井光太
光文社
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著者もそういう見方を嫌っているからか、この本からは貧困の悲惨さというような印象をあまり受けなかった。 確かに悲惨としか言いようのないエピソードはたくさんあるのだが、それよりもどのような状況においてもしたたかに生きている人間というものを強く印象づけられたように思う。

貧困というものがどういう物なのかを知りたかったのだが、逆に人間はどういう状態であっても食って、寝て、SEXするもので、なんであれそれほど大きな変わりはないんだなという思いを強くした。

しかし絶対貧困の1日100ドル以下で生活している人が世界に12億人、貧困の2ドル以下が30億人もいるらしい。 世界が貧困という病理から解放されるのはまだまだ遠いことのようだ。
 
次は貧困と闘っているユヌスの本を読んでみたい。

ムハマド・ユヌス自伝―貧困なき世界をめざす銀行家
ムハマド ユヌス アラン ジョリ
早川書房
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