ベネズエラ・ビター・マイ・スウィート (MF文庫J)
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森田 季節
メディアファクトリー
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少女ギターを弾くMF文庫新人賞の優秀賞受賞作品。
受賞作品だけあって、文体的にも問題はないし、読みやすいと思うし、物語的にも結構独特で悪くないんだけど、いまひとつ足りない気がする。
殺されるために存在するイケニエビト、イケニエビトを記憶を奪って殺すことで餓えを満たすタマシイビト、イケニエビトは殺されてもいつか生き返ることができるが、タマシイビトに殺されると記憶がなくなり、タマシイビト以外に殺されると記憶を持ったまま生き返ることができる。 でも殺された時点で世界から存在しなかったことになる。 そんな世界のルール。 そのルールのスキマを突いて、どうにか記憶と連続性をもって、記憶に残り痕跡を残し、生きようとする物語。
なんか10代のころの焦りや、居場所のなさ、命とか生命に対する変な感受性とかそんなものをものすごく思い出す。 そんな小説
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