2009年1月13日火曜日

オウガにズームUP!

オウガにズームUP! (MF文庫J)
穂史賀 雅也
メディアファクトリー
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典型的女の子が空から落ちてきて的物語。 

最初いきなり話が始まって、何か以前にその話の前提となる物語があるんだけど、読者にはその物語が提示されないという状態で話が始まる。 最近「カンピオーネ!」とか、あとなにかもう一個でも同じような話のもって生き方があったんだけど、物語は1巻から読むという自分としてはその語られない物語を前提に物語を語られるのがものすごくもどかしい。 とりあえずこれは2章の方で1章で語られなかった部分をちゃんと語ってくれているのでいいんだけど、2章読むまではまたそういうカタチでほっとかれるのかとちょっと不安だった。 物語の構成手法としてはもちろんありだと思うんだけど、自分はこの構成は好きじゃない。


あと主人公の命を助けるために、ヒロインのククルが主人公を夫にすると言うのが物語的な根幹になっているが、もともとほとんどつながりの無かった主人公をいきなり何の抵抗もなく夫として、さらにそういうカタチで夫になった相手に対して様々な方法で誘惑しようとする。 そういう関係になる過程をすっ飛ばして、そういう話に持って行っているのはお手軽でいいというのはあるが、物語的にもっとも面白くなりそうな部分を捨ててるわけでちょっともったいない。

主人公がヒロインに惹かれていくのは、かわいい女の子に飯作ってもらって、そういう態度取られたら惹かれてしまうのはどうしようもないと思うので、その辺は問題ないw


そういうちょっと気になる部分をおいとけば、あとはいちゃいちゃした日常風景。 ありきたりと言えばありきたりなラノベに落ち着くのかなと思う。 文章自体は読みやすいし、テンポもいいので継続。

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