神曲奏界ポリフォニカ エイディング・クリムゾン 神曲奏界ポリフォニカシリーズ (GA文庫)
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榊 一郎
ソフトバンククリエイティブ
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おすすめ度の平均:
群像劇前作のジェラス・クリムゾンからの続編。
なんか物語世界の雰囲気がどんどん暗くなって言っているような気がする。 今はまだ大丈夫だけど、将来的には人間と精霊との大きな諍いを予見させるような…。
そしてその中で、ポリフォニカシリーズの主人公たちが双方のために様々な努力をするというシナリオが見えたり。
それはさておき、精霊という存在を徹底的に嫌うリュネアという少女と、精霊に好意をもつフォロン達との対比により、精霊という人間に近すぎる異質な存在が存在する社会のゆがみを見事に書いていると思う。
リアルの社会ではこれほどまでに人間に近く、また異質な存在は存在しないので、そのような存在があった場合に、人々や社会はどのような反応をするのか、というような部分を扱っている部分、ある面ではSFに近い部分も感じる。
天国変、地獄変に加えて、聖カエルレウムの虐殺という神曲が出てきたことにより、いっそう精霊とは強力だが、不安定な物ということになり、この世界の不安定さが増していく。 この先どうなっていくのか楽しみだ。
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