2008年12月14日日曜日

京大式ロジカルシンキング

京大式ロジカルシンキング―頭スッキリ!行動派のための論理思考法 (サンマーク文庫 B- 111) (サンマーク文庫)
逢沢 明
サンマーク出版
売り上げランキング: 99249
おすすめ度の平均: 3.0
3 ロジックを扱う本としてどうなのよコレ?


ロジカルシンキングという名前の論理学の入門本。

内容的には大きく3つに分かれていて、最初の部分で、情報を整理してまとめて全体的に考えるコツ、さらにそのまとめた情報からアイデアを発送する方法、そのツールとしてのハイパーマップの説明といった感じで、情報の整理方法などを解説している。 

自分としてはこの部分が一番面白かった。 結論的には常識にとらわれず考えられる可能性すべてを網羅して考えろというようなことになると思うんだけれど、いろんな部分で自分の考えの甘さ、迂闊さを実感していた自分としては、その甘かった部分を補う方法を得られたような気がする。


次の部分では主に議論の場において、その議論に勝つための様々な考え方、議論の覆し方などを例を挙げて説明している。 わかりやすい例や例題があるので、説明されている理論がかなり分かり易くはあったんだが、個人的にはそういう議論になる可能性もないし、そもそもからしてまずしゃべる練習が必要な自分だったりする。


そして最後にデジタルの論理学として情報理論基礎みたいな話になる。 論理演算とかド・モルガンの法則とかまさしく情報理論のはなしなんだけど、この辺はロジカルシンキングに必要だったんだろうかというのはちょっと疑問だったり。 知ってて損はないんだろうけど


全体としては助長な部分がないとはいえないが、ややこしい論理を扱っている割に簡易に説明してあって、文章も読みやすく理解しやすいと思う。 2番目の議論の部分なんかはありとあらゆる例を扱っているので、その部分は自分のものとして実践に扱えるようになるまではかなり勉強を繰り返す必要がありそうだけど。


同じ著者でゲーム理論なんかの話も書いているようなので、そっちのほうも読んでみたいかも。

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